イタリア国鉄
フランスのTGV、ドイツのICEには遅れをとったものの、イタリア国鉄の高速化に賭ける情熱は並々ならぬものがあります。
すでに1970年6月には、ローマ~フィレンツェ間で高速列車専用の、「一直線1を意味する「ディレッティシマ」という新線の建設に取りかかっていたから、かなり早いスタートを切っていたわけです。
しかし、実際に高速列車が走り出したのは10年後の1987年のことでした。
ローマ~ミラノ間およびローマ~ヴェニス間に、E444とE447型電気機関車が牽引する高速列車が初めて運転を開始したのです。
この列車は、ローマ~ミラノ間632kmを5時間10分で走破。
平均時速は、およそ122kmです。
途中の停車駅はフィレンツェ(リフレディ)とボローニャのみ。
在来線、しかもカーブと勾配が連続するアペニン山脈を縦貫するということを考えると、当時の客車列車としては糸講な章駄天ぶりということができるでしょう。
とはいえ、これはまだ初期段階で、この程度で満足するイタリア国鉄ではもちろんなかったんですよね。