色名の表現法 6
結局、固有色名によってどれだけの情報が伝えられるかは、その社会の色に対する感受性や教養の問題です。
それらが欠けていれば、かんじんの色の情報でさえ通じないということもあるわけです。
そこで、多くの固有色名の中でも、日常よく使われる色名を「慣用色名」ということがあります。
つまり、その社会で色名の意味や由来が比較的よく知られていて、ほぼ共通のイメージをもつことができる色名ということです。
古くから伝えられてきた「伝統色名」がそのまま慣用されることもあれば、新しい色材の出現や、新風俗の登場などから生まれた「流行色名」が定着して、一般に慣用されるようになる場合もあります。
慣用色名は、色名についての社会全般の教養水準によって選ばれるといってもいいでしょう。
現在の日本社会では、このようにいろいろな種類の色名が使われていて、それぞれ必要と知識に応じて使い分けられています。