ニつの博覧会とその前後
ロックフェラーやカーネギーにも泥棒貴族としての一面のあることは否定できません。
しかし、彼らはそれなりに宗教的倫理観から慈善家たり得たのでしょう。
バンダービルトやスタンフォードですら、今日では大学にその名をとどめています。
しかし、鉄道界における泥棒貴族について述べたのと同様、ここでも強調しておかねばならないのは、コクランが分析したようなセルフ・メイド.マンも、全体からみればごく少数にすぎなかったことです。
金メッキ時代の時期を画し、しかもそれを最も鮮やかに象徴する出来事は、1870年代と1890年代の2つの恐慌、その渦中で行われたアメリカ建国百年記念博覧会(フィラデルフィア、1876年)と、アメリカ大陸発見400年を祝うコロンブス世界博覧会(シカゴ、1893年)・・・
そして、その直後に起こった大規模な鉄道スト(1877年)、プルマン・ストという名で知られる激しい鉄道争議(1894年)などでした。
こうした出来事は金メッキ時代の高揚した気運と、その裏腹の深刻な社会不安、変化の激しさを象徴していたばかりでなく、同時にこれら出来事の発生は決して偶然ではなく、相互に結びつけられていたのです。
・・・はじめの恐慌は1873年に起こり、1878年まで続きました。
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